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2011.11.23

アカデミックな会社に

111123_soturon

今日はアウベルクラフトのこれからのことをお話ししたいと思います。


高校の卒論は面白い

その前に今日は渥美農業高校の卒論集をいただいたのでそのお話からです。高校の先生がお見えになってモッツァレラチーズキットとスモークウッドを買っていただいたのですがいろいろなお話が聞けました。農業高校には卒論があるそうです。そのテーマとしてチーズ作りや燻製作りをあげる生徒がいるそうで、そのために学校で用意をしているそうです。

過去3年分の卒論集を見るとありました。「スモークキチンの製造」「市販クリームチーズと手作りクリームチーズの比較」それぞれかなり学術的な考察がされていて面白いです。

面白いテーマもありましたよ。「コーヒー粕を利用したきのこの培養と品種改良」すごいでしょう?品種改良ですよー。

これが一番面白いかなというのは「落ちた食べ物は何秒まで大丈夫か?」すごい!いわゆる3秒ルールについて本格的に検証しています。3秒と30秒、そして3種類のチョコ(かわいいね)、場所を3カ所変えて、それぞれ細菌とカビの発生数を比較しています。しかも、有意水準5%のt検定をしているから素晴らしい。

実験の結論として「3秒ルールに関係なく落ちた食べ物は食べない方がいい」ということだそうです。何だか少し笑えるのだけど、笑ってはなりません。崇高なる論文ですから。

なんかいいなー。すごいいいなー。
ということで当分はこの卒論を読む楽しみができました。ありがとうございました。

これからお話しする前置きとしては偶然なんだけど、すごいぴったりなできごとでした。


知とエロスの親和性?

さて、今日の本題ですが、ちょっと遠回りな話からです。

毎年この時期は会社の決算を終え、株主総会の準備をする時期なのですが、この時に同時に来年のアウベルクラフトの活動をどうしていくかを真剣に考えます。そしてこれからはこうしよう!というテーマを決めるのです。

正直言ってここ数年はいろんな意味で限界を感じていました。新商品をなかなか生み出せない現状も含めて、いろんな企画やインターネットコンテンツにも限界を感じています。もう枯渇してしまったかも……。正直言ってそんなふうにも思いました。

「いったいどうするんだ!?」と言ってもこれと言って自分が納得できる答えが出てきません。

で、本当に偶然ですが、たまたま内田樹先生の「「おじさん」的思考」を読んでいたら、大学のセクハラ問題について述べられていました。その中で大学というのは知的な欲望の場であり、知とエロスは親和性がある。もともとそういう場なのに、それに気がつかず勘違いした教師が火薬の部屋でタバコに火を付けて大爆発してしまっただけのことだ。というような話がありました。

なるほど、なるほどとその話に頷いていました。

で次の瞬間、ちょっと待てよ。「よく考えてみればアウベルクラフトというのはまさに知に対する欲望の対象じゃないか」と気がついたのです。いえ、セクハラとかは関係ない話ですよ。誤解のないように。

つまり、アウベルクラフトの手作りというのは作り方のノウハウだけでなく、それがなぜそう変化していくのか、とかその歴史も深い、それだけでなく世界に目を向けると本当に僕たちが知らないことがいっぱいある。まさに知の宝庫です。

それにヒントを得てアウベルクラフトの今後の方針として「アカデミックなキャンパスの香り」がイメージできる会社を目指していこうと思うようになりました。

アカデミック。いいなー。なんかいいなー。アカデミックなキャンパスの香り、いいな〜。


アカデミックは楽しい

今まではそれぞれのキットの説明や作り方、そしてそれがどのくらいおいしいのかなど商品をどう見せるかが中心でした。動画もその説明ツールの一環としての位置付けでした。

それをアカデミックにするともっと広い知識まで広がってきます。例えばコーヒー焙煎の場合、ただ単に焙煎の方法やコーヒーの淹れ方を説明することしかしていませんでした。これを焙煎の初期は弱火にした方が良いのだけど、その理由はこうでね、だからこうするとこんなふうにいいんですよ。という風に広がっていきます。

コーヒー豆も世界のいろんな豆があって、その国の違いでいろんな違いがあるし、豆の特徴はどんなところにあって、その良さを引き出すにはどうやったら良いのだろうか。そんな話になっていくのです。ただ単にこの豆は酸味が特徴でね、と言ったって面白くないわけです。

そうなると動画コンテンツも、それぞれのキットの全体というより、ワンポイントアドバイス的にアカデミックな内容でいろいろなコンテンツを作っていくことができると思いました。その他のキットも知的な部分をたくさん持っていることがわかります。

全部は書けないのですが、僕たちの中には一気にいろんなことが浮かんできて、今まではそれはアウベルクラフトのやることじゃないと思っていたことが、全部僕たちがやると面白いかも、そう思えるように変わっていきました。

またUstreamも大学の通信講座のような形でできますので、楽しくアカデミックな講座としての番組もやっていけると思っています。


人はみんな日々成長したい

と同時に僕たちアウベルクラフト自身もいろいろ勉強し研究し成長していきたいのです。今やっているフルーツビール作りもそれに当たると思いますし、兄はスティック手織機で編み物を始めました。これからいろんな連載コンテンツも始まっていくと思っています。

つまり僕たちもアウベルクラフトに集まってくれる人たちも共にこのキャンパスの中で楽しく成長していきましょう!というコンセプトで進めていきたいのです。

以前から僕が小さな夢として「アウベルクラフトの直営ショップを作りたい」とお話ししてきましたが、実はこれはアウベルクラフトのキャンパスのことだったんだなー。そう思えてなりません。キャンパスにみんなが集まっていろんな教室をするのもこのことだったんだなー、と。

それに僕たちがやっていることはもともと商品という「物」を売っているのではなくて、キットを通じて得られる「心」を提供していると思っているのですから、今回の考え方はその発展系のようなものだと思います。

誰だってこの世に生まれてきて、常に多くのことを知りたいという本能的な欲求があります。日々成長したいのです。年をとっても成長していきたいのです。僕はアウベルクラフトのキットを通じて「楽しく成長してく喜び」を実感してもらいたい。本当にそういう想いを強く持っています。


みんなとワクワクしたい

今、僕たちは久しぶりにワクワクした気持ちになっています。正直言って毎日がこんなにワクワクした気持ちになったのは10年以上前までさかのぼるかもしれません。いろんなキットを作りたくて毎日毎日失敗の連続だったけど、それでも毎日がワクワクしてたまらなかった。それに似た気持ちです。

さあ、みなさんも僕たちといっしょに成長して行きましょうね。いくつになっても楽しく成長していきましょうね。

なんだか少し抽象的な表現になってしまいましたが、これからいろいろやっていきますのでよろしくお願いいたします。

ちなみに最近力を入れている アウベルクラフトの動画コンテンツもその気持ちの表れだと思ってください。

昨日アップした自立可能なハンモックスタンドキットのをここに貼り付けて起きますね。動画だとよーくわかりますよね。


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コメント

gochaさんへ
学生時代の新鮮な気持ちをいつまでも持ち続けたいですよね。僕は小学生や中学生の頃、本屋さんでオーム社の無線工学とか空中線理論とかCQ誌とか訳もわからず小遣いで買って読むのがワクワクしました。ぜんぜん意味がわからなくても。。。

投稿: マーベル | 2011.11.25 10:51

>アカデミック。いいなー。なんかいいなー。アカデミックなキャンパスの香り、いいな〜。

学生の時のように 時間を忘れて熱中することが出来そうですね・・・!

投稿: gocha | 2011.11.24 20:51

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